幸せに生きるためのヒント

新しい生き方

みなさん、こんにちは!

カウンセリングサービス森川陽介です。

8月もそろそろ終わりですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

私はあと数日で、アルコール依存症の病院から退院して1ヶ月になります。

この1ヶ月は、私にとって新しい生き方を探し始める1ヶ月でもあったように思います。

今までと違う人生

お酒のない日常生活を始めると、私はまず、「1日って、すげー長いんだな」と感じるようになりました。

そして、シラフの時間が長いと、大きな発見がありました。

それは、

「1日の中で、人間の気分は上がったり下がったりするんだな〜」

ということ。

今更かよっ!(照)

私はこれまでの人生で、意識的に自分の感情にフォーカスすることは少なかったように思えます。

しかし、入院中にマインドフルネスの授業があったので、ここ最近は「今感じている感情」に意識を集中することが面白くなってきました。

この1ヶ月間、小さな感情の上がり下がりを繊細に感じていると、私は心の奥にスッキリしない感情があることがわかりました。

「オレ、これからどうやって生きていこうかな〜」

そんな感情。

なんとなく、今までとは違う新しい人生が始まっている感じはするけど、何が新しいのかよくわからない感覚がしていたんです。

心の奥の失敗感

先週末、カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスが主催するヒーリングワークアドバンスが東京で開催されていました。

私は2日間、そのワークショップに妻と一緒に参加してきました。

ヒーリングワークでは抑圧された感情を解放していくことで、心を癒していきます。

初日のお昼を過ぎたあたりから、私の心にはある感情が上がってきました。

それは、

「失敗感」。

特に、

「写真家として失敗してしまった」

「夢が叶わなかった」

という感覚が強く上がってきました。

私は18歳の頃、友人からカメラをもらい写真を始めました。

あっという間に写真の魅力に取り憑かれた私は、その日から約15年間毎日のように写真を撮り続けました。

「写真のことならずっと考えることができるな〜」

そう思えるくらい私は写真に夢中になりましたし、写真は私の20代の全てだったように思えます。

しかし、30歳を過ぎてお酒に溺れるようになった私は、以前ほど写真にエネルギーを使えなくなりました。

次第に体も心もボロボロになっていきました。

そんな時に出会ったのがカウンセリングであり、心理学でした。

写真から離れていく

初めて参加した心理学ワークショップは、私にとって衝撃的な体験でした。

私はそこで初めて、自分の心の奥に自分でも気づいていない感情がたくさんあることを知りました。

寂しさ。

怒り。

悲しみ。

そんな感情を1つ1つ丁寧に解放していくと、以前より妻との関係性が良くなっていきました。

心の奥にある愛情を、妻に対して素直に表現できるようになっていったからだと思います。

妻との間にはつきあい始めのようなロマンスが再び流れるようになりました。

それは、本当に素晴らしい体験でした。

だからこそ、私はカウンセラーになろうと思ったんです。

カウンセラーになろうと決めてから、自然と写真への興味は減っていきました。

3年前にカウンセラーとしてデビューしてからは、写真についてほとんど考えなくなくなりました。

むしろ、写真に関することは避けるようになっていました。

美術館にも行かなくなったし、大きな本屋さんにも行かなくなりました。

なんとなく、写真とは関係のない人生を送っていたように思います。

世間知らずでピュアな青年

しかし、先週末のヒーリングワークで、私は突然写真をしていた頃の自分を思い出しました。

毎日毎日写真を撮って、

夜になると、その日どんな写真が撮れたかをワクワクしながら確認する時間が好きで、

「有名になってたくさんお金を稼げるようになったらどれだけ嬉しいだろう」って想像ばかりをして、

妻にウザがられても写真の話ばかりをする日々。

そんな時代の自分を思い出したんです。

世間知らずで、すごくピュアな青年の姿がそこにはありました。

私は、彼の夢を叶えることはできませんでした。

そのことをとても残念に思いました。

そして、こうも思いました。

「おそらく、もうあれだけピュアに何かを夢見ることはないだろうな…」

私は、なんだか人生のピークが過ぎてしまったような寂しい気持ちになりました。

少年から大人になるために必要なこと

帰りの電車の中で、私はその日に自分が感じた感情について妻に話しました。

「オレさ、写真で失敗したっていう痛みが結構あるなって思ったんだよね」

「そうなんだね。陽介がそれを言えるって、すごい進んでる気がするよ」

「そうかな〜」

「うん、やっとそれを感じることができるようになった感じがする」

心理的に、男性が少年から大人になっていくプロセスで、大きな失敗感や敗北感を経験することはとても大切であると言われています。

少年が心の奥に抱える万能感、「世界は僕のものである」という感覚をそこで一度終わらす必要があるからです。

そして、「特別ではない自分」になってから、大人の男の社会に入っていく。

そんなプロセス。

ある民族では、それを通過儀礼で行なったりもします。

私にとって、15年かけて写真で失敗したことは、私の中の万能感を終わらすために必要なプロセスだったんだろうなと思いました。

だからこそ、

「今、新しい人生が始まろうとしているんだろうな〜」

と、改めて思いました。

「そこまではわかっているけど…」

「ん〜、何が答えなのかわからない」

「ヒントもわからない」

「なんか、しっくりこない」

「う〜…」

思考ばかりしている自分に気づいた私は、それ以上考えることをやめて、その日は眠ることにしました。

本当の自分自身を与える

次の日も、いつものようにヒーリングワークは続いていきました。

今回の2日間は、最初から最後まで「男性性の痛み」を扱うことが多かったように思えます。

最後のセッションのロールプレイで、ある男性が妻役の女性に向かって歩いてくというものがありました。

ただ、妻に向かって歩いてく。

それだけ。

しかし、女性に向かって歩いている男性の真剣な姿を見ていると、私は彼の心の言葉のようなものを感じました。

「たとえ君がどんなに心を閉じたとしても、僕は死ぬまで君を愛しきろうと思う」

何があっても1人の女性を愛しきる覚悟のようなものを、私は感じたんです。

その瞬間、

私のお腹の奥が温かくなってきて、身体中に力がみなぎるような感覚になりました。

それは私が今まで感じたことのないような男性の力でした。

すると、

なぜか私は、ある本の一節を思い出しました。

自立とは、自分は与えるけれども受け取らないし、本当の自分自身を与えようとしないことである。

「本当の自分自身を与えようとしない」

私はずっと、このフレーズの意味がわからないでいました。

だから、長い間この部分が引っかかっていたんだと思います。

しかし、どんな妻も愛しきるという覚悟を持った男性の姿を見た時、私はやっとその意味がわかった気がしました。

「そうか、本当の自分自身を与えてこなかったのはオレだったんだ」

「何があっても愛しきるって、覚悟を持っていなかったのはオレの方で」

「今その覚悟を持つことができたから、こんなに強い男性の力が溢れてきたのか」

「愛しきるって感覚、すげーな」

私はどんな妻も愛しきるという感覚の中にいる時、とても幸せで力強い感覚がしました。

過去の傷や痛みは全て、彼女のことを理解するために必要なことであったように思えました。

それは私にとって、全く新しい感覚でした。

新しい感覚をいつかみんなで

あの時芽生えた新しい感覚は、まだ私の中に残っています。

「愛しきる感覚」

「本当の自分自身を与えること」

1日の中であの感覚になれることはまだ少ないけれど、あの感覚に入れると、私は幸せと力強さを感じます。

新しい人生を始める上で、大きなヒントになったように思えます。

いつか、このことをテーマにしたワークショップを開けたらいいな〜。

というわけで、今日はここまで。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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