男性心理

自分の中の男性性を素晴らしいものだと思えるようになるために

みなさん、こんにちは!

カウンセリングサービス森川陽介です。

今日も東京は夏らしい朝ですね。

日差しが眩しいです。

ZOOM面談な一日のお昼休みに、なんとなく読み始めたスティーブ・ビダルフという心理学者が書いたManhood(男らしさ)についての本。

とても素晴らしい本だったので、私のブログで取り上げるのも今回で3回目です。

まさか3回も書くとは思わなかった。

私にとっても、非常に良いタイミングで自分の中の男性性と向き合えたので良かったです。

今日のブログで、このシリーズは終わりになります。

男性性シリーズ最後のブログのタイトルは、

「自分の中の男性性を素晴らしいものだと思えるようになるために」

あの日の思い出

前回のブログを書き終わった日の午後、私はぼんやりと父のことを考えていました。

心の奥の父との思い出に触れてみると、なぜかケンカの思い出ばかり浮かんできました。

父に認めてもらえていないと思った時に感じた寂しさや、

父にひどいことを言ってしまった罪悪感ばかり心の奥から湧いてきました。

「今日は悲しい思い出ばかりだな〜…」

そんなことを考えていると、私は15年前のある日の出来事を思い出しました。

当時の私は20代後半で、写真家を始めたばかりであまりお金がありませんでした。

そして、とにかくお腹が空いていた。

なので、私は時々実家に帰ると、家に届いていたお歳暮や冷蔵庫の食べ物を母からもらって、持って帰っていました。

その頃の私は、家族から「山賊」と呼ばれていました(笑)

ある時、実家に帰るとお歳暮で届いていたカラスミがありました。

私はその時、何も深く考えずにカラスミを持って帰り、日本酒のツマミにして食べてしまいました。

後日、母から、

「陽介、お父さんはあのカラスミ食べるの楽しみにしてたんだよ」

という話を聞きました。

私はそれを聞いて、申し訳ない気持ちがしました。

その後、実家に帰ることがあり、私は父に怒られるかな〜と思っていたのですが、

実際に父に会うと、カラスミのことは何も言わずに、

「おお、陽介おかえり〜。ビール飲むか?」

と言ってくれました。

父とのLINE

私はその日のことを思い出すと、胸の奥が熱くなりました。

「父はずっとこうやって愛してくれていたのかもしれない」

文句もあるけど、文句を言わず、

最後まで家族のことを第一に考えて、

傷つきやすい息子をなるべく傷つけないように。

私は父からの大きな愛を感じました。

そして、たくさんの感謝の気持ちが心の奥から湧いてきました。

私は素直に感謝の思いを父に伝えたいと思いました。

どうしたらいいのかよく分からなかったので、とりあえずAmazonでカラスミを父に送ることにしました。

そしたら、先ほど、こんなLINEが父から来たので、こんな感じで返信しました↓

父とLINEするだけなのに、かなり緊張しました。

でも、「ごめんなさい」と「ありがとう」が言えてよかったです。

このLINEの後、私は不思議と安心感に包まれました。

「私は父からたくさん愛してもらっていて、私もたくさん父を愛している」

そんな感覚。

スティーブ・ビダルフは、男性性についてこんなことを書いています。

男性性とは年齢でも、一つの段階でもなく、繋がりなのである。世代を超えて受け継がれてきた年上の男たちの男性性と繋がることができなければ、あなたは事実上、ソケットのない電話のようなものだと言っていい。

    中略    

もしあなたが頭の中で父親と戦争状態にあるなら、男らしさそのものとも戦争状態にあるのだ。そして、それは往々にして、自分自身と戦争状態にあることを意味している。

    中略    

子供たちは自分は親に好かれていないと結論づけ、生涯そうした考えを持ち続けることもある。そういった誤解は、ぜひ解いておく必要がある。父親と話してみれば、色々なことが腑に落ちるかもしれない。最も大事なことの一つは、ただ「ありがとう」ということだ。
ひょっとしたら父親は、いまだかつて「上手くやった」と思ったことがないかもしれない。

    中略    

幸運を祈る。勇気を持て。

父と分かり合えているような感覚になると、私は自分の中の男性性を素晴らしいものと思えるようになった気がしました。

安心感が心の中に広がる感覚というか。

本当に面白い本でした。

「男の人って、どうしてこうなの? 著スティーブ・ビダルフ」 読んでよかった!

ちなみに、父親と繋がることが苦手な男性は、年上の男性と繋がることから始めてみるといいですよ。

という訳で、

全3回の長いブログになってしまいましたが、最後まで読んでいただ
き本当にありがとうございました。

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