みなさん、こんにちは!
心理カウンセラーの森川陽介です。
先日、やさしい心の学校の第3回目が開催されました。
やさしい心の学校は「心理学をもっと身近に!」をコンセプトに、毎月開催されている少人数制ワークショップです。
今回のやさしい心の学校は、途中から恋愛に関する話題が多くなっていき、ワイワイ楽しい女子会のような雰囲気で進んできました。
分かっているけどできない問題
今回のご感想の中で、以下のようなものがありました。
今日はワークショップを開催してくださって、ありがとうございました!
少人数でこの場所だからこその雰囲気と空気感があって、始めから安心して話せたように思います。
フォーカスパーソンとしてお話しする機会もいただいて、今好きな彼とのことを通してありのままの私で愛されることへの許可をできたのかなと感じました。
グループの皆がとても温かくて、安心して泣けたように思います。
シリアスな場面でつい笑い出しそうになった自分が不思議で、でも、それだけ1人で頑張ろうとしてきたことを認めてあげたいなと思いました。
甘えたり、頼ったりするのを自然にできるようになっていけたらいいな。
1人でじっくりカウンセリングを受けるのもすごく好きだけれど、今日のように、こうして皆と一緒にワークをすることで触れられる気持ちや、気づけることがあるなぁと感じ、ワークショップの良さ、人と心を開いて関わる・繋がることの嬉しさや喜び、安心感をたくさん感じられました。
この感想を書いていて、今日は”安心”をたくさん感じられたなぁと改めて、ほっと穏やかで嬉しい気持ちです。
まとまりのない感想になってしまいましたが、また来たいです!ってことと、このワークショップを開いてくださって本当にありがとうございます!ということを1番伝えたいです。
今日も少しだけ、グループセラピーで私たちの心に何が起こっているのかについて解説していきたいと思います。
私たちは現代の社会を生きていると、たくさんの情報に触れることができます。
情報は私たちが抱える問題の解決方法を提示してくれます。
例えば、ダイエットをしたいのであれば、ネットで調べれば多くのダイエット法を知ることができます。
しかし、ダイエットの方法を知っていることと、ダイエットを実践できることは全く別の話だったりします。
方法を頭では理解していても、実践に移すことが難しいことは多くあります。
なぜでしょうか?
その答えはとてもシンプルで、私たち人間には感情があるからです。
運動した方がいいと分かっていても、やりたくない日もあります。
痩せる食べ物が分かっていても、ジャンクフードを食べたくなる日もあります。
分かっているけどできない
もしかしたら、私たちはこの「分かっているけどできない問題」に苦しんでいることが多いのかもしれません。
そして、それは恋愛においても同じなのかもしれません。
彼に素直になりたいけどなれない
彼を頼った方がいいのにできない
ありのままの私で愛された方がいいと思うけど、それは怖い
私の中の女性の部分を認めてあげた方がいいと思うけど、恥ずかしい
私たちは人生で何度も何度も、「分かっていてもできない」ことにぶち当たるのかもしれません。
問題を越えていくための3つのステップ
心理的に、「分かっているけどできない問題」を越えていくために大切な3つのステップがあります。
1つ目のステップは、できていない自分を責めていることに気づくことです。
できていない自分
怖がっている自分
恥ずかしがっている自分
そんな自分を責めているのだとしたら、そこに気づくことが最初のステップです。
(自分を責めていない場合もあります。そんな時は、ステップ3のみで大丈夫です)
2つ目のステップは、自分を責める気持ちを少しだけ緩めてあげること。
自分を責める気持ちを緩めるために有効なことの1つとして、「辛い気持ちを誰かに分かってもらったり、寄り添ってもらう」ということがあります。
分かっているのにできないことあるよね
それは怖いよね
恥ずかしいって思っちゃうよね
そうやって、ただ気持ちを受け止めて、肯定してもらえるだけで、心が楽になることがあります。
やさしい心の学校では様々なグループワークの中で、そのように人を肯定してあげたり、人から肯定してもらったり、という体験をたくさんしていただけます。
「こんなこと言ったら軽蔑されてしまうかもしれない」というようなことであっても、グループワークで勇気を出して話してみたら、思いがけず共感してもらえたり、肯定してもらえたり、応援してもらうことがあります。
もしかしたら、それは普通に生活をしていたらあまり体験することのない経験かもしれません。
グループの皆がとても温かくて、安心して泣けたように思います。
ご感想にあるように、グループセラピーだからこそから感じられる温かさがあったりします。
私がアルコール依存症から回復してきた過程でも、グループセラピーでの体験はとても重要なものでした。
お酒をやめたいと思っているのに、やめられない
私はそんな自分をずっと責めていました。
そして、当時の私が抱える感情は決して誰にも見せてはいけないように思っていました。
しかし、グループセラピーに初めて参加して心の内を話してみると、グループの方から「それは苦しいよね」、「辛いよね」と優しく寄り添ってもらえました。
それは、とても印象的な体験でした。
ずっと抱えてきた生きづらさを分かってもらえたような気がして、それだけで心がとても軽くなったことを覚えています。
私たちが自分を責めている時、そこには大きなエネルギーを使っています。
時には24時間、休むことなく自分を責め続けていることもあるかもしれません。
自分を責めることが緩むと、そこにエネルギーを注ぐ必要がなくなっていくので、人生に活力が戻り始めます。
すると、今までできなかったことに少しずつチャレンジしてみようという意欲が湧いてきたりもします。
これが最後の3つ目のステップ「活力を取り戻して、少しずつチャレンジしてみる」です。
1. 自分を責めていることに気づく
2. 自分を責める気持ちを緩める
3. 活力を取り戻して、少しずつチャレンジしてみる
この3つのステップが「分かっているけどできない問題を」越えていくために大切なポイントです。
やさしい心の学校では、毎回参加者の皆さまのご相談を私が伺いながら、様々なセッションをその場で組んでいきます。
みんなで一緒に幸せに生きるコツを掴んでいきましょうね〜!
他の参加者の皆さまのご感想
今回のやさしい心の学校に参加された他の皆さまのご感想をご紹介します。
今日は本当にありがとうございました。
みんなそれぞれ、悩みがあるけれど、みんなでセッションして、大きく気持ちが前向きになりました。
嬉しい気づきもたくさんありました。
みんなにも幸せになってほしいし、自分もきっと幸せになれると思えた時間でした。
自分1人で抱え込まず、人と話して、触れ合って、こんなに気持ちが温かくなるんだと思いました。
みなさん、本当にありがとうございました。
参加させていただいてよかったです。
素直になること、自分が思っていることを言葉にすることの大切さを勉強することができました。
自分の思っているネガティブな感情も大切にしていくこと、それも自分の魅力になることを知ることができました。
自然と自分の幸せを願うと同時に、みんなに幸せになってほしいと思う自分がいました。
普段は人や親しい人にも話せないことを話すだけで、とても大きな味方がいて、これでいいんだ!と自信に繋がりました。
自分を好きになることができました。
参加して、とても心が温かく前向きになることができました。
また参加したいです。
普段、表面上の会話しかしていないと感じていました。
沢山の時間を話していても。
今回は、詳しく沢山のことを話したわけではないのに、心の中のことを話せたように感じました。
昔の寂しかったことは辛いので思い出さないようにしていましたが、言葉に出すことで、過去になっていくのかもしれないと思いました。
1対1のカウンセリングはしたことありましたが、グループは新鮮でした。
全く知らなかった方のお話を聞けてよかったです。
楽しかったです。
ありがとうございました。
素晴らしいご感想ありがとうございました。
皆さまが意欲的にワークショップに参加してくださったおかげで、とても素敵なワークショップになりました!
これからもやさしい心の学校は毎月続いていきます。
ありがたいことに、9月は満席となっておりまして、10月のやさしい心の学校は9/1(日)12:00よりご予約開始となります。
森川と一緒に楽しく心理学を勉強しましょうね!