みなさん、こんにちは!
カウンセリングサービス森川陽介です。
今日は、以前にいただいていた質問にお答えしていきたいと思います。
久しぶりの質問コーナーだよ〜。
今日は恋愛心理学の基礎的な部分についてもお話しします!
2年も結婚を待たせる彼

森川陽介さんへ
私の彼は思ってる以上に慎重で臆病者です。
かれこれ結婚を待たされて2年。
その間に彼は無職と転職をしました。
理由は、やりたい仕事があるからということでした。
それまでのつなぎで非正規の仕事を今も続けているような状態です。
資格を経ったら転職活動を進めると言っていたにも関わらず、なんだかんだ理由をつけて、転職するのが不安だとぼやくようになりました。
今の会社で正社員を目指すことも考えているみたいですが、上司がなかなか話をしてくれないらしく、彼から動く気もなさそうです。
今の会社には未来がないけど、転職しても稼ぎつづけられるか不安・・なんて先のことに囚われてしまっています。
私もさすがにイライラしてしまい、そんなこと言ってる場合じゃないじゃん!と怒ってしまいました。
彼も焦っていて考えてくれてるみたいなんですがなんせ自分がアラサーなことや、彼も30代半ばなので早く子供がほしいのが本音です。
ただその前に彼も私も稼ぎがバイトレベルなので、特に彼には稼げるようになってもらいたいです。
それどころか彼の周りが出来の悪い人ばかりで振り回されて疲弊していて、もう働きたくないと言っていることもあり、心配です。
何か言うとプレッシャーになるし、かと言っていつまで待たされるかも分からない状況が不安です。
彼には稼げる才能がありそうなんですけど、なかなか本人は自信がないようで、正直どうしたらいいのかが分かりません。
男性目線で見て、どう接してあげたらいいでしょうか。
ふむふむ、なるほど。
そりゃ、結婚を2年も待たされると不安になりますよね。
私もさすがにイライラしてしまい、そんなこと言ってる場合じゃないじゃん!と怒ってしまいました。
うんうん、怒りたくなって当然だと思います。
このようなケースでは、女性の側が最終的に爆発してしまい、関係性を壊してしまうケースもたくさんあります。
おそらく、〇〇さんはそれをわかっているので、爆発を必死に抑えている感じがしました。
例えばね、
彼も焦っていて考えてくれてるみたいなんですが
とか、
何か言うとプレッシャーになるし
という部分を読んでいると、何度も彼に言いたい言葉を飲み込んできたように感じるんです。
「2人の将来を考えて、彼と一緒に幸せになるために、私が言葉を飲み込むしかない」
そんなパターンがあるように感じました。
だからといって、〇〇さんが言葉を飲み込まないで全てを彼にぶつけたら、きっと今の彼では受け止めきれないでしょう。
「じゃあ、どうすればいいんじゃい〜!?」
と、なるわけですよね。
だから、メールくれたんですよね。
今日は、そこに陽介がお答えするよ〜!
2人の間に共鳴している感情

それでは、今起こっている状況を整理することから始めましょう。
まずは彼の心理から。
彼の心理は、〇〇さんが考えている方向性で間違っていないと思います。
なかなか本人は自信がないようで
そうですね。
自信がないんです。
やりたいことを仕事にできていないし。
彼女を幸せにできていない感じがするし。
結婚したら、もっとやりたいことを仕事にできるなくなる感じがするし。
「あなたと結婚しなければよかった」って、大好きな女性に言われるくらいなら、まだしないでもいいか。
みたいな感じ。
ネガティブな感情でいっぱい。
今度は、〇〇さんの心理を見ていきますね。
心理学では、「カップルの抱えている感情は共鳴する」という言葉があります。
つまり、カップルは似たような感情を共有するということ。
〇〇さんにとってのネガティブな感情は、ご自身で仰られているように不安感。
このまま結婚できなかったらどうしよう。
子供を作るタイミングを失ったらどうしよう。
彼が私のことを大切に思ってくれていなかったらどうしよう。
そんな感情。
彼の自信のなさや〇〇さんの不安感、どちらも心理学の世界では「怖れ」と呼んだりします。
怖れの心理学的な意味はね、
怖れ:未来に対する防衛から起こる分離感、葛藤、喪失や攻撃の想念。
ということだったりする。
ちょっと難しいから、陽介流のザックリした表現にすると、
怖れ:「私の未来に最悪なことが起こったらどうしよう…」って何度も考えちゃうから、今めっちゃイヤな気持ちになってるんですけど〜
となります。
〇〇さんと彼は、2人で怖れの感情の中にいて、一緒に苦しんでいる状態。
それが、今の状況ね。
怖れが作り出すワナ

で、次のステップ。
一般的に、人は深層心理で怖れを抱えると、ある感情が表面化してくると言われています。
それが、「コントロール」。
どういうことかというと、
普通の人間だったら、「これから先にイヤなことが起こる」って思うと、自分でその状況をなんとかしたくなるんです。
だって、そうしないとイヤなことが起こるわけだからね。
すると、
人は相手をコントロールしたくなります。
それどころか彼の周りが出来の悪い人ばかりで振り回されて疲弊していて、もう働きたくないと言っていることもあり、心配です。
彼につまらない奴と手を切って欲しくなる。
彼には稼げるようになってもらいたいです。
彼が稼いでくれたら、私の将来の不安がなくなるし。
今の会社で正社員を目指すことも考えているみたいですが、上司がなかなか話をしてくれないらしく、彼から動く気もなさそうです。
「男ならさっさと行動に移しなさいよ!」的な気持ちになってくる。
つまり、
「彼が変わってくれればいいのに〜」って思うようになる。
それが、コントロール。
するとね、
人は自分がコントロールされていると思うと、報復のために「私はあなたにコントロールされていない」という態度になっていくんです。
つまり、彼は〇〇さんを幸せにしたいとは思っているけど、無意識的に〇〇さんの望んでいることの逆をするようになる。
それが今起こっていることです。
「コントロールVSコントロールに対する報復」
2人とも幸せな未来を一緒に過ごしたいと思っているのに、怖れのワナにハマってしまい、大切な人とすれ違ってしまっている状態。
悲しい(涙)
でも、これってどんなカップルもよくやっていることなんですよね。
恋愛心理学の基礎でもあります。
コントロールを超えて幸せになるために

コントロールの心理学的な意味はね、
コントロール:昔のハートブレイクから起きる防衛、自分や人を信頼することへの怖れ。
となります。
これを陽介表現にすると、
コントロール:昔めっちゃイヤなことがあった。だから、これから先、同じようなことが起こらないように、人など信用しないぞ〜!
となったりします。
言葉を定義づけしてみると、面白い部分を発見できることがわかりますでしょうか?
ポイントは、
「昔めっちゃイヤなことがあった」
というところ。
一般的に、人は過去に傷ついた分だけ、「もう二度と同じように傷つきたくない!」と思うようになります。
私が感じる〇〇さんの過去の傷の感覚は、「一人ぼっち」とか、「わかってもらえない」みたいな感じかな。
将来結婚できなくて、子供もいなくて、誰にも愛されないで死んでいく。
もし、そんな人生を想像して怖れが強く出ているのであれば、過去にそれぐらい「一人ぼっち」で、「誰にも気持ちをわかってもらえない」って思ったことがあったのかなって、私は思うんです。
あと、このブログの始めに少しお話しした、「言葉を飲み込むパターン」。
とても優しい人たちが持っているパターンですが、言葉を飲み込んできたのはおそらく彼に対してだけじゃないのかな。
誰に対して、言葉を飲み込んできたのでしょうか?
誰に対して、本当の気持ちをわかってもらいたいと思っていたのでしょうか?
もし、このような質問で心の奥がザワザワしたら、傷を癒していくタイミングなのかもしれません。
サクッと心を楽にしていく。
するとね、
少しずつ現実が変わっていきます。
怖れの心理じゃなくて、愛や希望の心理で彼に感情を表現できるようになるんです。
「私ね、あなたのこと大好きだからこれからも一緒にいたい」
「大好きなあなたの子供ができたら、どんなに嬉しいだろう」
「あなたの夢が叶ったら、一緒にめちゃくちゃ喜ぼうね」
そんな感情で胸いっぱいになってくる。
結果として、彼がその良い感情に引っ張られるようになる。
2人の間にもう一度ロマンスのエネルギーが流れ始める。
最終的に、彼が結婚を決意する。
そんなケースを、私は今までよく見てきました。
というわけで、ちょっと長くなっちゃったけど、
今日のポイントは、
「怖れ」が「コントロール」を生み出す。
「コントロール」は過去の痛みが原因になっている。
「愛」や「希望」といった良い感情に、男性は引っ張られやすい。
ということになります。
素敵な質問ありがとうございました!
現在、みなさんからの質問募集中です。
男性心理や恋愛について陽介に聞きたいことがあったら、こちらまでガンガン質問ちょうだいね〜。
それでは、また!